18:15 〜 19:30
[SGL40-P07] 三浦半島南部剣崎背斜における多重逆解法を用いた古応力解析
剣崎背斜は,神奈川県三浦半島南端に推定軸長8kmで東西方向に伸びる背斜構造である。剣崎背斜周辺における古応力の研究は小玉(1968),国安(1980)などがあるが,いずれも初期の小断層解析法である共役断層法を用いたものであり,共役断層法の持つ原理的な問題点を克服した多重逆解法(山路,1999)などの新しい小断層解析法による研究はほとんど行われてこなかった。
本研究では,剣崎背斜の周辺に露出する新第三紀の堆積岩(主に三崎層)中の小断層から断層スリップデータを採取し,それらを用いて多重逆解法による古応力の復元を行った。解析の結果,剣崎背斜周辺において複数の有意な応力場が検出された。小断層間の切断関係の観察や,背斜による傾動を補正することで,それらの応力場の前後関係およびそれらと剣崎背斜形成の関係について考察した。
本研究では,剣崎背斜の周辺に露出する新第三紀の堆積岩(主に三崎層)中の小断層から断層スリップデータを採取し,それらを用いて多重逆解法による古応力の復元を行った。解析の結果,剣崎背斜周辺において複数の有意な応力場が検出された。小断層間の切断関係の観察や,背斜による傾動を補正することで,それらの応力場の前後関係およびそれらと剣崎背斜形成の関係について考察した。