日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-CG 宇宙惑星科学複合領域・一般

[P-CG30] 太陽系小天体研究の新展開

2015年5月26日(火) 16:15 〜 18:00 A02 (アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張)

コンビーナ:*荒川 政彦(神戸大学大学院理学研究科)、中本 泰史(東京工業大学)、渡邊 誠一郎(名古屋大学大学院環境学研究科地球環境科学専攻)、安部 正真(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)、石黒 正晃(ソウル大学物理天文学科)、座長:荒川 政彦(神戸大学大学院理学研究科)

17:33 〜 17:36

[PCG30-P02] 小惑星模型を用いたStructure-from-Motion法による小惑星形状推定の精度評価

ポスター講演3分口頭発表枠

*平田 成1岩崎 文哉1はやぶさ2形状モデル 検討グループ2 (1.会津大学、2.はやぶさ2プロジェクト)

キーワード:小惑星, 形状推定, bundler, PMVS2, Structure-from-Motion, はやぶさ2

はやぶさ2プロジェクトにおける小惑星形状モデル作成手法の検討のため,オープンソースとして公開されている形状復元ツールの評価を行った.評価したのはStructure from Motionによる形状復元が可能なソフトBundlerと,これと協働して高解像度の形状モデルを作成可能なソフトPMVS2である.昨年度の連合大会では,小惑星探査機はやぶさが撮影した小惑星イトカワの画像を用いてイトカワの形状を復元し,得られた形状モデルの精度の評価を行った.しかし,評価の基準としたGaskell et al. (2009) による高解像度形状モデルも同じ画像セットから作成されたものであるため,評価の妥当性に問題があった.そこで今回は,JAXAが所有する小惑星の模型を用い,これを高精度レーザースキャナーで測定した形状モデルを評価基準とし,模型の画像からBundlerとPMVS2で復元した形状モデルの精度を評価した.独立した手法で作成した二つの形状モデルを比較することで,ツールそのものの性能を妥当性を持って評価できる.