日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI36] 地球惑星科学におけるオープンサイエンスデータをめざして

2015年5月28日(木) 14:15 〜 16:00 203 (2F)

コンビーナ:*村山 泰啓(独立行政法人 情報通信研究機構)、小口 高(東京大学空間情報科学研究センター)、近藤 康久(総合地球環境学研究所)、古村 孝志(東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター)、金田 平太郎(千葉大学大学院理学研究科 地球生命圏科学専攻地球科学コース)、坂口 有人(山口大学)、篠原 育(宇宙航空研究開発機構/宇宙科学研究所)、横山 央明(東京大学大学院理学系研究科)、座長:村山 泰啓(独立行政法人 情報通信研究機構)、近藤 康久(総合地球環境学研究所)

14:30 〜 14:55

[MGI36-02] 統合国際深海掘削計画(IODP:2003-2013)におけるオープンデータ体制の実際

*末広 潔1 (1.独立行政法人海洋研究開発機構)

キーワード:オープン データ, データ サンプル, モラトリアム期間, レポジトリー

統合国際深海掘削計画(Integrated Ocean Drilling Program: 2003/10-2013/09)は、唯一の科学的海洋掘削プログラムとして1960年代より更新発展し、現在は国際深海科学掘削計画(International Ocean Discovery Program: 2013/10-)として推進されている。本発表では、統合国際深海掘削計画におけるオープンデータ体制とその推進の実際にふれる。IODPに参加する国は、基本原則に合意を求められ、データの公開原則を含む。現在のオープンデータ、オープンサイエンスの流れの中で、データプロデューサー、データユーザーの重複と共存をIODPではどのようにマネジしてきたのか述べる(たとえばモラトリアム期間の導入)。あきらかに言えることは、データの取り扱いについては、関連サイエンスコミュニティの議論と提案によって基本原則のレベルから構築され、それを資金提供機関が監督し資金的に支える体制が機能してきた。データサンプルこそが計画の「遺産」であるとの認識がある。