日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-04] 小・中・高等学校の地球惑星科学教育

2015年5月24日(日) 11:00 〜 12:00 102B (1F)

コンビーナ:*畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、座長:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)

11:00 〜 11:15

[G04-06] 就職試験から考える中等教育段階での地球惑星科学教育

*根本 泰雄1宮嶋 敏2畠山 正恒3 (1.桜美林大学自然科学系、2.埼玉県立深谷第一高等学校、3.聖光学院中学・高等学校)

キーワード:公務員採用試験, 高卒程度, 教養試験, 自然科学, 地学基礎, 地学

「地学基礎」を履修した初めての学年の生徒が,平成26年度に実施された平成27年度公務員採用試験(高卒程度)の受験に臨んだ.公務員採用試験では,高卒程度を対象とした試験でも大卒程度を対象とした試験でも第一次試験にて,教養試験として自然科学(数学,物理,化学,生物,地学)の問題も出題されるのが一般的である.そのため,中等教育への影響を考える上で,大学入試問題の分析だけでなく,公務員採用試験問題の分析も,中等教育での地球惑星科学教育にとって重要であると考えられる.
過去の問題の分析からは,自然科学として適当ではない内容の問題が出題されていることもあるなど,いくつかの課題も指摘されており,中等教育や学士課程での就職活動等に向けての学びに影響を及ぼしている可能性も考えられる.そこで,本講演では,専門試験以外の地球惑星科学に関係する公務員採用試験の問題を対象として問題内容を分析し,学校教育へこれらの採用試験が与える影響について行った考察を報告する.