18:15 〜 19:30
[HDS25-P11] 長野県南木曽地域における1959年伊勢湾台風による風倒被害とその後に発生した斜面崩壊の関係について
キーワード:伊勢湾台風, 風倒被害範囲, 斜面崩壊, 空中写真判読, 花崗岩
1959年の伊勢湾台風の通過によって大規模な風倒被害を受けた長野県南木曽地域の花崗岩斜面において、その後の降雨による崩壊の発生と風倒被害との関係を調査した。伊勢湾台風の通過後まもなく撮影された空中写真を判読し、風倒被害範囲を抽出するとともに、以降に撮影された空中写真から台風後に発生した崩壊地を抽出し、風倒被害との関係を検討した。さらに、崩壊箇所の地形的特徴(傾斜・方位)との関連性についても検討した。
調査の結果、伊勢湾台風後に発生した斜面崩壊は、風倒被害範囲で多かったことが明らかとなった。さらに、風倒被害範囲では被害がなかった斜面に比べ、南向きで、緩傾斜な斜面で崩壊が発生している傾向が認められるなど、地形的な特徴の違いも認められた。
調査の結果、伊勢湾台風後に発生した斜面崩壊は、風倒被害範囲で多かったことが明らかとなった。さらに、風倒被害範囲では被害がなかった斜面に比べ、南向きで、緩傾斜な斜面で崩壊が発生している傾向が認められるなど、地形的な特徴の違いも認められた。