日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

インターナショナルセッション(口頭発表)

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-PS 惑星科学

[P-PS01] Outer Solar System Exploration Today, and Tomorrow

2015年5月27日(水) 09:00 〜 10:45 A03 (アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張)

コンビーナ:*木村 淳(東京工業大学地球生命研究所)、藤本 正樹(宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究本部)、笠羽 康正(東北大学大学院 理学研究科 地球物理学専攻)、佐々木 晶(大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻)、谷川 享行(産業医科大学医学部)、関根 康人(東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻)、佐柳 邦男(ハンプトン大学)、Steven Vance(Jet Propulsion Laboratory, Caltech)、座長:谷川 享行(産業医科大学医学部)、土屋 史紀(東北大学大学院理学研究科惑星プラズマ・大気研究センター)

09:55 〜 10:10

[PPS01-18] ひさき衛星の観測1年間のまとめ、今後

*吉川 一朗1EXCEED, Mission team 2 (1.東京大学、2.EXCEED Mission team)

キーワード:ひさき, 極端紫外光, 惑星大気光, 太陽系惑星

EUV分光器(EXCEED)を搭載したスプリント衛星A(ひさき)はイプシロンロケットで2013年9月に打ち上げられ、観測を開始しました。 現在も、地球の周回(954.05km×1156.87km、周期104分)を飛翔しています。この1年の間に太陽系惑星の水星、金星、(地球)、火星、木星と土星を一通り、観測した。EUV波長域に1cm2以上の有効面積を持ち、520-1480Aの波長範囲でよく較正されています。
この測器を用いて、木星を約3ヶ月間にわたり連続的に観測した。
その結果、イオプラズマトーラスとオーロラの双方に起こる突発的な増光のイベントから高エネルギー粒子の内部磁気圏への流入を確認した。
また金星の観測からは、一酸化炭素のFourth Positiveバンドと窒素分子の輝線をはじめて同定することができた。水星、火星、土星も含め、1年間の観察の概要を紹介します。