日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-TT 計測技術・研究手法

[H-TT33] 未来の地球環境と社会のための新しい情報基盤を構想する

2015年5月27日(水) 09:00 〜 10:45 101B (1F)

コンビーナ:*近藤 康久(総合地球環境学研究所)、石井 励一郎(海洋研究開発機構)、中野 孝教(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所)、安富 奈津子(総合地球環境学研究所)、座長:近藤 康久(総合地球環境学研究所)、安富 奈津子(総合地球環境学研究所)

[HTT33-01] フューチャー・アースにおける環境情報基盤戦略

*大西 有子1 (1.総合地球環境学研究所)

キーワード:フューチャー・アース, 環境情報, 情報基盤

フューチャー・アースは、持続可能な社会へ転換するための知識の提供を目的とした、新しい国際研究プラットフォームである。地球環境問題を解決するために、自然科学と人文・社会科学を統合した学際性と、それに社会各層のステークホルダーとの協働を加えた超学際性を特徴としている。特に広域の研究を推進するにあたり、データや知識を含む環境情報基盤の整備・開発は大変重要であり、例えば、環境データと社会・経済学データを統合するためのモデルの開発、気候、健康、経済指標などのデータとその影響に関する情報結合する方法、(自然科学、社会科学のデータと地域社会の慣行に基づく知識など)様々な形態の知識とデータを網羅した大規模で学際的なデータベースを開発、などが優先的に取り組むべき課題として挙げられている。
総合地球環境研究所は、フューチャー・アースのアジア地域事務局として、アジアにおけるフューチャー・アース研究を推進するための活動を開始した。本発表では、フューチャー・アースの最新動向の概要と、フューチャー・アースアジア事務局の活動について、特に環境情報基盤に焦点を当てて紹介し、潜在的な問題点や今後の戦略について議論する。