18:15 〜 19:30
[SSS32-P08] 関東地方下における太平洋プレート境界付近の地震活動
キーワード:小繰り返し地震, 関東, 地震活動
関東地方では,北米プレートの下にフィリピン海プレートと太平洋プレートが沈み込み,フィリピン海プレートおよび太平洋プレート上面ではプレート境界地震が数多く発生している (e.g., Uchida et al., 2007).その中でも,東京湾北部から茨城県南部にかけての深さ60kmから90kmで発生する地震活動が特に活発であり,南北方向に伸びる地震活動の帯が形成されている.この領域において気象庁の一元化震源分布をみると,プレート境界付近に厚みを持った地震クラスターが複数存在することがわかる.そこで本研究では,これらのクラスターの発生原因を解明することを目的に,Double-Difference法 (Waldhauser and Ellsworth, 2000) を用いて相対震源決定を行い,プレート境界周辺の地震活動の空間的特徴を考察した.
震源再決定の結果,地震クラスターの厚さは5kmから10km程度であること,クラスターの深い側に小繰り返し地震と低角逆断層型地震が分布すること,クラスターの浅い側に逆断層型以外の地震が多く存在することなどが明らかになった.さらに,一部の領域では,プレート境界面と直交する方向に震源が並ぶクラスターも存在する.今後は波形相関から計算した走時差を用いた相対震源決定を行い,プレート境界付近のクラスターの微細構造を明らかにしていく予定である.
震源再決定の結果,地震クラスターの厚さは5kmから10km程度であること,クラスターの深い側に小繰り返し地震と低角逆断層型地震が分布すること,クラスターの浅い側に逆断層型以外の地震が多く存在することなどが明らかになった.さらに,一部の領域では,プレート境界面と直交する方向に震源が並ぶクラスターも存在する.今後は波形相関から計算した走時差を用いた相対震源決定を行い,プレート境界付近のクラスターの微細構造を明らかにしていく予定である.