日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-SS 地震学

[S-SS24] リアルタイム地震情報システムの発展と利活用

2015年5月27日(水) 11:00 〜 11:45 A06 (アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張)

コンビーナ:*山田 真澄(京都大学防災研究所)、中村 雅基(気象庁)、干場 充之(気象研究所)、鶴岡 弘(東京大学地震研究所)、青井 真(独立行政法人防災科学技術研究所)、山本 俊六(鉄道総合技術研究所)、座長:干場 充之(気象研究所)、鶴岡 弘(東京大学地震研究所)

11:15 〜 11:30

[SSS24-09] 災害時の保健医療支援の効率化に向けた地震速報活用の試み

*石峯 康浩1 (1.国立保健医療科学院)

キーワード:地震速報, 救助活動, 保健医療支援, DMAT

地震速報等のリアルタイム情報に基づく災害推定を保健医療支援に活用する情報ツールの開発に関する取り組みについて紹介する。日本国内では過去の震災等を教訓に、広域災害が発生すると被災者を救助するために災害時派遣医療チーム(DMAT)等が被災地外から迅速に支援に駆けつける体制が整備されてきた。しかし、災害発生直後には壊滅的な被害を受けた地域ほど被害情報を報告することが困難となり、救助活動に遅れが生じる可能性が高い。地震速報に基づき、建物の倒壊やそれに伴う負傷者の発生件数を迅速に推定すれば、派遣チームや医療資機材等の限られたリソースを効率的に活用し、効果的な支援を行う指標として有用であると考えられる。本発表では、この目的に沿った情報ツールの開発に向けた取り組みの現状を紹介する。