日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS29] 大気電気学

2015年5月24日(日) 14:15 〜 16:00 A01 (アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張)

コンビーナ:*芳原 容英(電気通信大学 大学院情報理工学研究科)、牛尾 知雄(大阪大学大学院工学研究科情報通信工学部門)、座長:森本 健志(近畿大学理工学部)

15:00 〜 15:15

[MIS29-18] 固体地球の有限電気伝導度を考慮したシューマン共振の定式化

*小河 勉1 (1.東京大学地震研究所)

キーワード:シューマン共振, 固体地球

地球電磁場のシューマン共振の周波数特性は従来、固体地球を完全導体近似して定式化されてきた。しかしこの近似は、ELF帯地磁気地電流法比抵抗構造探査の際に観測される、水平電場が観測される事実と定性的には調和しない。そこで、地球内部電磁気研究に基づいて、簡単な空間すなわち有限電気伝導度を持つ一様導体の固体地球、球殻状の一様絶縁体とする大気及び無限の厚さと一様な有限電気伝導度を持つ電離圏の3層球体を仮定して、シューマン共振の定式化を試みた。動径方向の電流素片によって励起されるTM波3成分の周波数特性について報告する。