17:15 〜 17:30
[BPT23-25] 南鳥島周辺の排他的経済水域 (EEZ) 内におけるレアアース泥の資源ポテンシャル
キーワード:南鳥島EEZ, レアアース泥, 海底鉱物資源, 資源ポテンシャル
南東太平洋および中央北太平洋の深海底に広く分布する「レアアース泥」は,様々なハイテク産業に不可欠なレアアースを豊富に含み,新たな海底鉱物資源として有望視されている (Kato et al., 2011).さらに,過去の国際深海掘削計画 (Deep Sea Drilling Project/Ocean Drilling Program) によって南鳥島周辺の排他的経済水域 (Exclusive Economic Zone, EEZ) 内から掘削されたコアにおいても,レアアース泥の存在が確認された (加藤ほか, 2012).EEZ内に存在する海底資源は日本が独自に開発可能なため,この発見は日本の資源戦略にとって非常に重要な意味を持つ.
こうした経緯をふまえて実施された南鳥島EEZ内における計4回の調査航海 (KR13-02, MR13-E02 Leg 2, KR14-02, MR14-E02) の結果,南鳥島の南方約250 kmの海域において,総レアアース濃度が5,000 ppm を超える「超高濃度レアアース泥」の存在が明らかとなった (Kato et al., 2013; Fujinaga et al., 2013; Suzuki et al., 2013).この超高濃度レアアース泥は海底面下 10 m 以浅に分布しており,開発に際して非常に有利と考えられる.本研究では,上記の海域を現在最も有望なレアアース泥開発対象海域とみなし,そのレアアース資源ポテンシャルについて報告する.
こうした経緯をふまえて実施された南鳥島EEZ内における計4回の調査航海 (KR13-02, MR13-E02 Leg 2, KR14-02, MR14-E02) の結果,南鳥島の南方約250 kmの海域において,総レアアース濃度が5,000 ppm を超える「超高濃度レアアース泥」の存在が明らかとなった (Kato et al., 2013; Fujinaga et al., 2013; Suzuki et al., 2013).この超高濃度レアアース泥は海底面下 10 m 以浅に分布しており,開発に際して非常に有利と考えられる.本研究では,上記の海域を現在最も有望なレアアース泥開発対象海域とみなし,そのレアアース資源ポテンシャルについて報告する.