日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG59] 地球惑星科学におけるレオロジーと破壊・摩擦の物理

2015年5月27日(水) 16:15 〜 18:00 106 (1F)

コンビーナ:*桑野 修(独立行政法人海洋研究開発機構)、大内 智博(愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター)、清水 以知子(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、石橋 秀巳(静岡大学大学院理学研究科地球科学専攻)、座長:清水 以知子(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)

17:39 〜 17:42

[SCG59-P04] 粒子画像分析法による粉砕粒子の粒子サイズおよび粒子形態特性評価に関する可能性検討

ポスター講演3分口頭発表枠

*笹倉 大督1早内 愛子1桑野 修2 (1.スペクトリス株式会社 マルバーン事業部、2.独立行政法人海洋研究開発機構)

キーワード:断層ガウジ, 粒子径, 粒子形状, 粉砕, フラクタル次元

1. 諸言
断層破砕帯は断層ガウジと呼ばれる過去の断層破壊による粉砕、摩耗によって生成された粉体粒子でみたされている。断層ガウジの粒子径分布や形状は、断層の摩擦抵抗に影響するだろうし、過去の断層運動による破砕様式やその度合いを知るてがかりになるだろう。実際に断層破砕帯における粒径分布はべき分布となることが知られており、ベキの指数 (フラクタル次元) は破砕のメカニズムや破砕の進行度を反映していると考えられている。 また、粒子サイズ分布測定から過去の断層運動による破壊エネルギーを見積もる試みもなされている。今回、粉砕方法や粉砕の度合いと粒子サイズおよび形状の関係を調べるため、模擬粒子を用いていくつかの粉砕実験を行ったので 報告する。今回、粉砕方法や粉砕の度合いと粒子サイズおよび形状の関係を調べるため、模擬粒子を用いていくつかの粉砕実験を行ったので報告する。


2.実験
乾式粒子画像分析装置 Morphologi G3-SE(Malvern Instruments) を用いて粉砕粒子のサイズおよび形状を粒子径 1 μ m - 1000 μ m の範囲で 測定した。分散は乾式分散ユニット(SDU)により乾燥紛体の状態で実施された。 1 μ m 以下の粒子径も測定可能なレーザー回折粒度分布測定装置による粒子径分布測定結果と比較し、乾式粒子画 像分析装置による粒子サイズ分布測定の有効性についても検討する。