日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-TT 計測技術・研究手法

[H-TT29] 環境リモートセンシング

2015年5月24日(日) 09:00 〜 10:45 101B (1F)

コンビーナ:*作野 裕司(広島大学大学院工学研究院)、近藤 昭彦(千葉大学 環境リモートセンシング研究センター)、長谷川 均(国士舘大学 文学部)、桑原 祐史(茨城大学 広域水圏環境科学教育研究センター)、石内 鉄平(明石高専 都市システム工学科)、座長:石内 鉄平(明石工業高等専門学校)

09:30 〜 09:45

[HTT29-03] 地形特徴に注目したPALSARのデータ選定情報の生成

*井上 雄太1関根 大樹2桑原 祐史3 (1.茨城大学工学部都市システム工学科、2.茨城大学大学院理工学研究科、3.茨城大学広域水圏環境科学教育研究センター)

キーワード:合成開口レーダ, データ選択支援情報, 斜面方位図, 陰影起伏図

本研究の目的はデジタル標高モデルを用いたSARデータ選択支援情報を提供することである.合成開口レーダ(SAR)データは天候に依存することなく観察することが可能なので,自然災害時の地球観測のために非常に有用である.
現在,SARの解析データは観測日に軌道距離や気象条件を用いて選択される.しかし,地形条件によってはマイクロ波が到達しない領域が存在し,その領域において解析精度が低下する.そこで,斜面方位図と陰影図を用いて,データ選択支援情報の生成方法を提案した.本研究の結果は以下の通りである.
(1)斜面方位図と陰影図を用いてマイクロ波が遮蔽される領域と反射する領域が作成できた.
(2)マイクロ波が反射する領域では,公称標高値の範囲内で観測することができ,マイクロ波が遮蔽される領域では公称標高値の範囲で観測できない領域が存在した.