18:15 〜 19:30
[O01-P05] ジオパーク教育(ふるさと教育)は防災・減災にどう活きるのか?
私たち栗駒山麓ジオパーク構想は、その活用目的を現段階では学術研究、教育、観光と定めております。その中でも、ジオパークの視点で子供たちにふるさとを学んでもらうことで、平成20年岩手・宮城内陸地震における震災の経験を継承していくことができると考えています。なぜなら、この震災の記憶を風化させないことは、私たちがジオパークとしての活動をスタートさせるにあたってのきっかけの一つだからです。
平成24年2月にジオパーク宣言を行い、活動を開始する上で私たちは「栗駒山麓ジオパーク構想を地域に浸透させることは優先事項のひとつ」であるとの認識を共有し、子供たちが成長したとき故郷栗原がどんなところなのかを理解できていて、さらにジオパークが当たり前の地域活動として定着しているようにとの思いで、翌年、平成25年からジオパーク教育に着手しました。始めは市内の小学校一校をモデルにジオ教育を開始し、その経験等を活かして平成26年にフィールド学習のモデルコースを11設定しました。
平成26年度のジオ教育に関しては市内小中学校6ヶ所518名、友好姉妹都市の学生41名、市内青少年自然学校での環境教育学習プログラム開発事業として29名に対し教育活動を行いました。教育の対象者は、主に市内の小中学生であったため、総合的な学習の時間、防災の時間、学年行事の授業時間を活用して実施しました。ジオサイトに実際に行き、自分たちの身の回りでは日々大地の変動があって、それはときに人に災禍をもたらすということを実感してもらいながら進めていきました。その上での工夫として、フィールドへ出てもらう前に1時間程度の座学を実施し、ジオパークへの理解と地震のメカニズム等を理解し予備知識を得てから現地研修というフローが重要であると考えているが、実際に実行できた学校は限られていました。来年度は、子供たちが大地の成り立ちや防災に関する理解を深めやすくするためのこうした工夫を凝らしながら行っていきたいと考えています。
さらに、防災についての意識向上に向け「なんて素敵な栗原に防災ジオ読本(仮称)」を現在作成中です。これは栗駒山麓ジオパークを構築する一環で作るもので、ジオパーク的な視点、要するに、自然現象の理解は防災・減災に結びつくということを理解してもらうために、地球規模でみた自然災害多発地帯はどこなのかを日本、東北、宮城、栗原と順に絞り込んでみていき、さらに栗原を特徴づける二つの災害、斜面災害と洪水の二つにスポットライトを当てて作成しています。
震災を経験した地域として、ジオパーク活動を防災・減災にどう活かしていくことができるのかを、教育プログラムの構築と読本の作成とを両立させながら考えています。
平成24年2月にジオパーク宣言を行い、活動を開始する上で私たちは「栗駒山麓ジオパーク構想を地域に浸透させることは優先事項のひとつ」であるとの認識を共有し、子供たちが成長したとき故郷栗原がどんなところなのかを理解できていて、さらにジオパークが当たり前の地域活動として定着しているようにとの思いで、翌年、平成25年からジオパーク教育に着手しました。始めは市内の小学校一校をモデルにジオ教育を開始し、その経験等を活かして平成26年にフィールド学習のモデルコースを11設定しました。
平成26年度のジオ教育に関しては市内小中学校6ヶ所518名、友好姉妹都市の学生41名、市内青少年自然学校での環境教育学習プログラム開発事業として29名に対し教育活動を行いました。教育の対象者は、主に市内の小中学生であったため、総合的な学習の時間、防災の時間、学年行事の授業時間を活用して実施しました。ジオサイトに実際に行き、自分たちの身の回りでは日々大地の変動があって、それはときに人に災禍をもたらすということを実感してもらいながら進めていきました。その上での工夫として、フィールドへ出てもらう前に1時間程度の座学を実施し、ジオパークへの理解と地震のメカニズム等を理解し予備知識を得てから現地研修というフローが重要であると考えているが、実際に実行できた学校は限られていました。来年度は、子供たちが大地の成り立ちや防災に関する理解を深めやすくするためのこうした工夫を凝らしながら行っていきたいと考えています。
さらに、防災についての意識向上に向け「なんて素敵な栗原に防災ジオ読本(仮称)」を現在作成中です。これは栗駒山麓ジオパークを構築する一環で作るもので、ジオパーク的な視点、要するに、自然現象の理解は防災・減災に結びつくということを理解してもらうために、地球規模でみた自然災害多発地帯はどこなのかを日本、東北、宮城、栗原と順に絞り込んでみていき、さらに栗原を特徴づける二つの災害、斜面災害と洪水の二つにスポットライトを当てて作成しています。
震災を経験した地域として、ジオパーク活動を防災・減災にどう活かしていくことができるのかを、教育プログラムの構築と読本の作成とを両立させながら考えています。