日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-TT 計測技術・研究手法

[H-TT32] 地理情報システム

2015年5月26日(火) 11:00 〜 12:45 203 (2F)

コンビーナ:*小口 高(東京大学空間情報科学研究センター)、村山 祐司(筑波大学大学院生命環境科学研究科地球環境科学専攻)、柴崎 亮介(東京大学空間情報科学研究センター)、吉川 眞(大阪工業大学工学部)、座長:吉川 眞(大阪工業大学工学部)、小荒井 衛(国土交通大学校測量部)

11:30 〜 11:45

[HTT32-03] トルコ・カイセリ県における遺跡周辺の地形情報の取得と解析

*早川 裕弌1小花和 宏之2吉田 英嗣3鳴橋 竜太郎1奥村 晃史4財城 真寿美5 (1.東京大学、2.千葉大学、3.明治大学、4.広島大学、5.成蹊大学)

キーワード:地考古学, 地形分類, DEM, SfM多視点写真測量

古代における人類の文化や生活に関わるさまざまな環境要因のうち,地形は住居立地や人流・物流などに直接的に関与する要素であり,たとえば遺跡分布と地形との空間定量的な評価は古代における文化変容を考慮する上で重要な課題として挙げられる。一方,海外調査や遠隔地における調査では,現地の詳細で正確な地形図は容易に得られないことも多く,その場合は地理学的な現地調査を地形測量から行う必要がある。近年,レーザ測量器や写真測量,GIS等の技術革新により,高精細な地形情報を研究者自ら,現場で迅速に取得することが可能となり,その適用が地考古学の分野でも進んでいる。本研究では,トルコ中部カイセリ県の遺跡周辺域を例に,高精細地形情報の取得と解析を実施し,地形分類や古環境復元に向けた基盤となる空間情報整備の有効性を示す。