日本地球惑星科学連合2015年大会

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[O-02] 地球・惑星科学トップセミナー

2015年5月24日(日) 09:45 〜 11:30 国際会議室 (2F)

コンビーナ:*原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、成瀬 元(京都大学大学院理学研究科)、道林 克禎(静岡大学理学研究科地球科学専攻)、関根 康人(東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻)、座長:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(静岡大学理学研究科地球科学専攻)、関根 康人(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)

09:45 〜 10:20

[O02-01] 衛星搭載降水レーダ観測がもたらした新しい降水科学-TRMMからGPMへ-

*高薮 縁1 (1.東京大学 大気海洋研究所)

キーワード:TRMM, GPM, 衛星搭載降雨レーダー, 降水科学

熱帯降雨観測計画(TRMM)衛星は、世界初かつ全球降水観測(GPM)主衛星打ち上げまでの16年間唯一の降雨レーダ搭載衛星として、宇宙からの降水の立体観測を実現しました。そしてGPM主衛星との1年間の同時観測を経て、この3月にその使命を終えようとしています。東京を含む熱帯亜熱帯のあらゆる地域での降水立体構造の17年間に亘る長期観測は、降水科学に多くの発見をもたらしました。本講演では、降水気候学、豪雨をもたらす気象など、TRMMがいかに過去の降水科学を書きかえ、衛星観測降水データの科学的・社会的活用について新たな展望をもたらしたか、また、2014年2月末の主衛星打ち上げにより本格始動した全球降雨観測計画GPMの初期結果と展望について紹介します。