日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG36] 惑星と閉鎖生態系における生物のシステム―微生物からヒトまで

2015年5月24日(日) 14:15 〜 16:00 101B (1F)

コンビーナ:*富田ー横谷 香織(筑波大学大学院生命環境科学研究科)、小島 洋志(なし)、座長:富田ー横谷 香織(筑波大学大学院生命環境科学研究科)

15:33 〜 15:36

[HCG36-P02] 陸棲ラン藻の乾燥耐性に関与するタンパク質の解析

ポスター講演3分口頭発表枠

*安部 智子1飯室 瑠里香1木村 駿太2加藤 浩3木村 靖子4富田ー横谷 香織2 (1.東京電機大学、2.筑波大学、3.十文字学園女子大学、4.三重大学)

キーワード:ラン藻, Nostoc sp., 乾燥耐性, ストレスタンパク質

陸棲ラン藻の一種である Nostoc commune は乾燥ストレスに対し非常に強い耐性を示すことが知られている。本研究に用いた菌株 Nostoc sp. HK-01 は、さらに乾燥耐性を指標に新たに単離された株であり、過酷環境耐性研究の分野で特に注目されている。
本研究では、近年新たに単離された Nostoc sp. HK-01 株において、乾燥耐性に関与するタンパク質を同定することを目的とした。Nostoc sp. HK-01 株を純粋培養して十分に増殖させた後、水分を取り除いて乾燥した状態に曝した。菌体からの水分の蒸発が無くなるまで経時的に菌体をサンプリングし、発現しているタンパク質をSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動に供して解析した。その結果、経時的に発現量が増加するタンパク質が確認された。このタンパク質は、菌体が乾燥するに連れて発現量が増加しているため、本菌株の乾燥耐性に関与している可能性がある。