[P-EM26] 宇宙プラズマ理論・シミュレーション

[PEM26-19] 球に対応した新しい重合格子「イン・ヤン・ゾン格子」の開発

*陰山 聡¹ (1.神戸大学 システム情報学研究科)

キーワード：インヤン格子, 重合格子, 計算機シミュレーション, インヤンゾン格子

原点も含めた球全体を解くための新しい計算格子「Yin-Yang-Zhong（イン・ヤン・ゾン）格子」を開発した。球座標は球ジオメトリの数値計算には最も自然な直交座標系であるが、球座標をそのまま計算格子に使うと、極軸と原点の付近に格子点が集中するという問題がある。Yin-Yang-Zhong格子は、球の外側付近にYin-Yang格子を張り、球の原点付近には（カーテシアン座標に基づく）Zhong格子を張る。Yin-Yang格子とZhong座標系の境界では互いに一部のグリッドが重なっており、重合格子法に基づいて重複部分で相互補間を行う。今回我々はYin-Yang-Zhong格子に基づく新しい磁気流体力学 (MHD) シミュレーションコードを開発した。このコードはMPIを使って並列化されている。球内部の拡散問題と流体問題でコードの正しさを定量的に確認した。