17:45 〜 18:00
[MIS27-09] Development of Early Warning System for Crustal Activity: Detection of Preparation Process using Multiple-Observation
房総半島南部は元禄関東大地震や約5 年間隔で発生するslowslip の震源域である.また2011 年東北地震以降,銚子付近等の地震活動も活発化している.千葉大学の南房総ULF 電磁場観測点網はslowslip 域近傍にあり,2002 年と2007 年のslowslip イベントでは異常変動を記録し,波形解析やシミュレーションの結果,地下流動に起因する変動であることがわかった。また11 年間の統計解析により地震に先行してULF 磁場強度が有意に増加することがわかった。また,電離圏電子数変動の統計解析では,本州地域では地震の前5 日間に総電子数が有意に増加することがわかった。そこで,震源域に近い地域で複合観測を展開する.観測された電磁場異常変動と地殻変動との関係を観測学的/実証論的に検証し,その発生機構を解明し,地震準備過程や前兆現象を監視する手法を開発する.