日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS32] 地球掘削科学

2015年5月24日(日) 14:15 〜 16:00 304 (3F)

コンビーナ:*斎藤 実篤(独立行政法人海洋研究開発機構)、道林 克禎(静岡大学理学研究科地球科学専攻)、廣野 哲朗(大阪大学 大学院 理学研究科 宇宙地球科学専攻)、梅津 慶太(独立行政法人海洋研究開発機構)、座長:坂口 有人(山口大学)、小村 健太朗(防災科学技術研究所)

15:54 〜 15:57

[MIS32-P12] 新型XRF コアスキャナーの性能と海洋コア研究への応用

ポスター講演3分口頭発表枠

*村山 雅史1松崎 琢也1入野 智久2多田 隆治3 (1.高知大学海洋コア総合研究センター、2.北海道大学大学院地球環境科学研究院、3.東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)

キーワード:XRFコアスキャナー, ITRAX, 海洋コア

2014年,高知大学海洋コア総合研究センターでは増設建て屋が完成し, 同8月に新型XRFコアスキャナー(COX社製)が導入された. 従来機器に比べ,微小領域の元素マッピングが可能になり, 高分解能,高解像度でコア試料が連続測定できる.機器の特徴として,以下が挙げられる.
1)測定幅が小さい(200μm×8mm)ため,微少な堆積構造(ラミナやバーブなど)の元素分布を連続的に非破壊で,高解像度の測定が可能である.
2)従来の機器に比べ管電流が高く,検出器の感度が高いため,1測点あたりに要する測定時間が短くても,十分な強度が得られる.
3)XRF測定と同時に,X線透過画像,カラーイメージが撮影でき,かつ,3つのデータを統合して解析が可能である.
 今後の海洋コア研究への応用が期待される.