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[HDS25-04] 逆向き小急崖形成因の山体釣鐘形状度からの予察的検討
キーワード:重力性山体変形, 山体釣鐘形状度, 飛?山脈北部, 横ずれ活断層
二重山稜・逆向き小急崖は,重力性山体変形の予兆的示標として注目されてきた.しかし,横ずれ活断層周辺では,断層線が山地内を横切る際に,逆向き小急崖を多数形成することがある.周辺で明瞭な横ずれ変形が認められないような,最近の活動度が弱いと思われるような断層近隣では,それらが重力性の山体変形なのか,構造応力に伴って形成されたものかの区別がつきにくい.昨年,報告者らは,重力性山体クリープ変形の起こり易い山体形を,山体釣鐘形状度で表すことを提唱した(八木ほか,2014).本報告では,跡津川断層やそれに並行する活断層が存在する飛?山脈北部について,山体釣鐘形状度を算出し,形状的に重力性山体変形の起こりやすい山体と,形状的には重力性山体変形が起こりにくいにもかかわらず,逆向き小崖が存在する山体を抜き出した.そして両者の間の地形的差や断層との位置関係を検討し,痩せた尾根にも逆向き小急崖が形成される場の条件を検討する.