[A-AS22] ミクロスケール気象現象解明にむけた稠密観測・予報の新展開

[AAS22-13] 関東地方におけるマイクロ波放射計ネットワーク観測による水蒸気の稠密観測

*清水 慎吾¹、岩波 越¹、前坂 剛¹、木枝 香織¹、中井 専人¹、本田 明治² (1.防災科研、2.新潟大　理学部)

キーワード：マイクロ波放射計, 水蒸気

防災科学技術研究所(防災科研)では、2014年に関東地方に10台のマイクロ波放射計（ドイツRPG社製HATPRO G4）を設置し、水蒸気、気温、および雲水量についての高時間分解能観測を行うネットワークの構築を行ってきた。これらのデータを使ったデータ同化手法の開発を進め、発達初期の積乱雲の予測に資するデータの取得をめざしている。また、新潟地方にも、3台のマイクロ波放射計（米国 Radiometrics社製 MP-3000A）を導入し、主に冬季の雪雲をターゲットとした、降雪粒子の含水量推定のための気温プロファイルの推定を目指している。

本発表では、初期解析として、１）つくばサイトにおける、高時間分解能での水蒸気可降水量の時間変化とゾンデデータとの比較、２）新潟地方における高時間分解能ゾンデ集中観測との比較を報告する。