14:30 〜 14:45
[HTT32-09] 讃岐・高松における変遷景観の把握
キーワード:3次元都市モデル, 景観シミュレーション, 城下町
近年、日本の各都市では、都市開発にともない特有の文化や歴史的景観の多くを失う結果を招いてきた。本研究の対象地である讃岐・高松は、高松城を中心に、古くから海辺と密接に関わって空間形成され発達した港町である。しかし、近代都市へと変貌してきた中で、城下町由来の都市から四国の玄関口と呼ばれるように交通拠点としての都市へと都市構造が大きく変化していった。
そこで、本研究では、史料と空間情報技術を活用し、歴史的環境データベースを構築することで高松における歴史的変遷を分析・把握し、都市構造の変化と交通機関の関係性を見いだすことを試みている。具体的には、収集した文献および地形図を基にGISを活用することで、都市変遷を明らかにする空間データ基盤を作成し、近世から現代にかけての歴史的変遷を平面的に整理・把握している。さらに、CAD/CGを用いて3次元都市モデルを構築し、景観シミュレーションを行うことで各年代を象徴していた都市景観を表現することを試みている。
過去の3次元都市モデル構築の際には、その時代の海岸線や河川など地形の形状を再現することが重要である。そのために、現代の標高データを基礎に、構築した空間データを参考に地形を再現している。そして、さまざまな視点場から現代との対比シミュレーションを行った結果、視点場ごとに周辺の状況は大きく様変わりしていることが確認できた。とくに、城郭の西側に変化がみられ、近世の象徴が多く失われていることが把握できた。しかし、現在も街道に沿って商店が連なり、歴史や文化が継承されている場所もあることを把握している。
これらのように本研究では、同一視点から対比することで現在と過去の景観変化を捉えている。
そこで、本研究では、史料と空間情報技術を活用し、歴史的環境データベースを構築することで高松における歴史的変遷を分析・把握し、都市構造の変化と交通機関の関係性を見いだすことを試みている。具体的には、収集した文献および地形図を基にGISを活用することで、都市変遷を明らかにする空間データ基盤を作成し、近世から現代にかけての歴史的変遷を平面的に整理・把握している。さらに、CAD/CGを用いて3次元都市モデルを構築し、景観シミュレーションを行うことで各年代を象徴していた都市景観を表現することを試みている。
過去の3次元都市モデル構築の際には、その時代の海岸線や河川など地形の形状を再現することが重要である。そのために、現代の標高データを基礎に、構築した空間データを参考に地形を再現している。そして、さまざまな視点場から現代との対比シミュレーションを行った結果、視点場ごとに周辺の状況は大きく様変わりしていることが確認できた。とくに、城郭の西側に変化がみられ、近世の象徴が多く失われていることが把握できた。しかし、現在も街道に沿って商店が連なり、歴史や文化が継承されている場所もあることを把握している。
これらのように本研究では、同一視点から対比することで現在と過去の景観変化を捉えている。