日本地球惑星科学連合2015年大会

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[O-01] ジオパークへ行こう

2015年5月24日(日) 14:15 〜 16:00 国際会議室 (2F)

コンビーナ:*渡辺 真人(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、座長:渡辺 真人(産業技術総合研究所地質情報研究部門)

15:15 〜 15:35

[O01-04] 高校教育におけるジオパークの活用‐山陰海岸ジオパークの例-

*松原 典孝1 (1.兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科)

キーワード:ジオパーク, 高校教育, スーパーサイエンスハイスクール, SSH, 山陰海岸ジオパーク

近年,学校教育においてより実践的な教育プログラムが必要とされている.文部科学省は,自然を探究する能力や態度を育て,創造的な思考力を高める観点から,高等学校にあたる後期中等教育の課程に新たな科目「課題研究」を設け,大学や博物館など,高度な研究機関と連携することを高等学校学習指導要で提案している.後期中等教育課程において先進的な理数教育を実施することで将来有為な科学技術系人材の育成を図るものとして2002年から始まったスーパーサイエンスハイスクール(SSH)では,大学や研究機関等とのより密接で効果的な連携を推進することが求められている.しかし,一般的な大学や研究機関は高校教育に特化したプログラムを有していない.また,大学や研究機関と高等学校との連携も一時的なものが多く,継続的支援が得られているとは言い難い.
ジオパークにおいては,学校教育は重要なプログラムの一つである.各ジオパークでは,事務局内への専門家の設置や大学等と連携協定を結ぶことなどにより継続的な学術支援を得られる体制を作っている.また,事務局は各種大学や研究機関等との調整機能も有している.そのため,ジオパークでは研究機関や大学と高等学校との調整が可能である.
山陰海岸ジオパークでは,ジオパーク内にある学習・情報施設等をジオパークの拠点施設として位置づけ学校教育等に利用しているほか,兵庫県立大学や鳥取環境大学と連携協定を結ぶなどして,大学との連携を進めている.兵庫県立大学では2010年からスーパーサイエンスハイスクールおよび課題研究において兵庫県立豊岡高校と連携し,ジオパークを題材にした実践的な研究指導を実施している.豊岡高校におけるSSH関連授業の中で,課題研究やフィールドワーク,海外研修などで山陰海岸ジオパークや糸魚川ジオパーク,室戸ジオパーク,済州島ジオパーク,レスボスジオパークなどを活用した.今回は学校教育においてジオパークを活用するメリットについて報告する.