日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-EM 固体地球電磁気学

[S-EM34] 地磁気・古地磁気・岩石磁気

2015年5月24日(日) 14:15 〜 16:00 102A (1F)

コンビーナ:*望月 伸竜(熊本大学大学院先導機構)、松島 政貴(東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻)、座長:松島 政貴(東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻)、清水 久芳(東京大学地震研究所)

14:15 〜 14:30

[SEM34-11] Louisvilleホットスポットの古緯度から推定されるHotspot Drift

*原田 靖1Paul Wessel2 (1.東海大学 海洋学部 海洋地球科学科、2.Univ Hawaii)

キーワード:Hotspot Drift, Louisvilleホットスポット, 古緯度, 真の極移動

原田, 2007 JPGU では, Turduno et al.,2003 で得られたHawaiiホットスポットトラックの古緯度のデータを解析し, このデータはホットスポットの相対運動の結果ではなく真の極移動だけで説明可能なことを示した. 本研究では同様な解析をKoppers et al., 2012のLouisvilleホットスポットトラックの古緯度のデータを用いて行った.
その結果は下図の様になり, 古緯度のデータの得られたサイトU1377 (50Ma), U1376 (64.1Ma), U1373 (69.5Ma), U1372 (74.2Ma)のデータは太平洋プレートの絶対運動と太平洋プレート上の古地磁気データから得られた(真の)極移動曲線から推定された理論的な古緯度とよく一致することがわかった. このことよりHawaii, Louisville両ホットスポットトラックの古緯度の変化は, ホットスポットのドリフトを仮定せずに良く説明できることが示された.

さらにこの太平洋プレートで得られた(真の)極移動曲線は, 精密に求められたアフリカプレートの絶対運動モデルから独立に推定された(真の)極移動曲線と整合的であることも明らかになった.