日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-VC 火山学

[S-VC45] 活動的火山

2015年5月27日(水) 18:15 〜 19:30 コンベンションホール (2F)

コンビーナ:*青木 陽介(東京大学地震研究所)

18:15 〜 19:30

[SVC45-P41] GNSS火山変動リモート観測装置(REGMOS)の改良とその効果

*古屋 有希子1上芝 晴香1吉岡 貢1成田 次範1村山 盛行2武山 峰典2福森 秀晃2 (1.国土交通省国土地理院、2.株式会社テクノバンガード)

キーワード:GNSS火山変動リモート観測装置, レグモス, 火山, 地殻変動

国土地理院では、電気・通信等のインフラが整備されていない火山地域において浅部マグマの挙動を監視する目的で、自律型の観測装置であるGNSS火山変動リモート観測装置(REGMOS)を開発し観測を行ってきた。
REGMOSには、GNSS受信機・アンテナのほか、温度計や傾斜計、ネットワークカメラ等が取り付けられており、これらのデータは1時間に1度、国土地理院のサーバへ転送されている。
2013~2014年度には、REGMOSに対し3つの改良を行った。1つ目は、富士山に設置しているREGMOSについて、従来のGPS衛星のみの受信からマルチGNSS衛星(GPS+グロナス+ガリレオ+準天頂)を受信できるよう改良した。2つ目は、地上携帯電話(FOMA)サービスエリア内に設置してあるREGMOS4基に対し、従来の衛星携帯電話ではなく、地上携帯電話を用いた通信方法に変更した。3つ目は、ネットワークカメラの静止画像撮影頻度とデータ転送頻度を向上させ、画像を連続で撮影し、撮影後すぐに画像データを国土地理院へ転送できるよう改良した。
本発表では、これら改良の詳細とその効果について報告する。