日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-TT 計測技術・研究手法

[H-TT29] 環境リモートセンシング

2015年5月24日(日) 18:15 〜 19:30 コンベンションホール (2F)

コンビーナ:*作野 裕司(広島大学大学院工学研究院)、近藤 昭彦(千葉大学 環境リモートセンシング研究センター)、長谷川 均(国士舘大学 文学部)、桑原 祐史(茨城大学 広域水圏環境科学教育研究センター)、石内 鉄平(明石高専 都市システム工学科)

18:15 〜 19:30

[HTT29-P04] 新疆における食糧生産の経年変化と水資源の関連性

*シャオケイテイ アジ1アイスリタン マイマイテイリ2近藤 昭彦1 (1.千葉大学 環境リモートセンシング研究センター、2.千葉大学大学院 理学研究科)

キーワード:新疆ウイグル自治区, 食糧生産, 積雪面積, 水資源, SPOT/VEGETATION, NDSI

本研究では、乾燥・半乾燥地域に位置する新疆の主な水資源である積雪と食糧生産の関連性を明らかにするため、SPOT VEGETATION(1999年-2012年)データセットからNDSI(Normalized Difference Snow Index) 画像を作成し、新疆における積雪面積の時空間的な変化について検討を行った。また、新疆統計年鑑(1999年-2012年)に記載されている耕地面積及び有効灌漑面積などのデータをデジタル化及び地理情報システム(GIS)により地図化し、新疆における食糧生産の時空間的な変化について解析を行った。
積雪面積の時間的な変化の結果では、新疆における各年の積雪面積は1999年の9636.5000kmから2012年の13957.2000kmまで達し、14年間で約4320.5000km増加していることがわかった。積雪面積の空間的な変化としては、南新疆の崑崙山脈周囲の積雪面積の増加が顕著で、天山山脈周囲では年々変動があることが確認出来た。
統計年鑑により解析結果では、新疆における耕地面積及び有効灌漑面積は、積雪面積と同様に南新疆の崑崙山脈周囲の扇状地で増加傾向であることが確認出来た。