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[O01-P11] 鹿児島県三島村 ジオパークにおける硫黄を用いた研究・教育・観光
キーワード:ジオパーク, 鬼界カルデラ, 教育, 観光, 硫黄
九州南端から 40 km ほど南に位置する鹿児島県三島村の薩摩硫黄島は、活火山である硫黄岳を擁す。ここでは活発な噴気活動が長期にわたって続いている。硫黄岳は、その名の通り硫黄の産地として有名で、平安時代から硫黄の採掘が行われてきた。昭和に入ってからは工業的硫黄の流通により硫黄の価格が低下し、1964年に硫黄鉱山としての稼働が終了した。しかし硫黄岳では現在も活発な噴気をあげており、硫黄の析出は続いている。条件のよい場所には、よく成長した硫黄の針状結晶の析出を見ることができる。三島村は、日本ジオパークへの認定を目指した活動の中でこの硫黄に再注目し、多角的な取り組みを行っている。本公演では、硫黄に着目した研究・教育・観光のメニューとして三島村が行っている 1.天然硫黄を使った花火作り 2. 学術調査との連携 3. 学生実習の受け入れ 4. 噴気地帯見学ツアーについて紹介する。