日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS23] ジオパーク

2015年5月25日(月) 18:15 〜 19:30 コンベンションホール (2F)

コンビーナ:*尾方 隆幸(琉球大学教育学部)、渡辺 真人(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、有馬 貴之(帝京大学 経済学部 観光経営学科)、平松 良浩(金沢大学理工研究域自然システム学系)、大野 希一(島原半島ジオパーク協議会)、藁谷 哲也(日本大学大学院理工学研究科)、植木 岳雪(千葉科学大学危機管理学部)

18:15 〜 19:30

[MIS23-P03] 茨城大学学生による茨城県北ジオパークの学術面サポート活動

*福田 貴大1松久 裕子1北原 遼太1杉野 伊吹1遠藤 史隆1山本 啓介1今泉 利架1福永 智恵1小沼 早織1郡山 鈴夏1林 美咲2前田 知行3澤畑 優理恵3細井 淳3天野 一男1 (1.茨城大学理学部、2.茨城大学人文学部、3.茨城大学大学院理工学研究科)

キーワード:茨城県北ジオパーク, 地域振興

茨城大学地質情報活用プロジェクトは、地球科学を通しての地域振興に興味のある茨城大学の学生からなるプロジェクトである。本プロジェクトは一般の方々には馴染みの少ない地質情報を活用した地域振興を目指し、茨城県北ジオパークの学術的サポートを主として活動を行っている。
 平成25年度までに、本プロジェクトは茨城県内の14 箇所において「地質観光まっぷ」を作成し、それを用いたジオツアーを行ってきた。さらに茨城県北ジオパーク推進協議会の運営委員会に加わり、マップや看板の作成、ジオツアーの補助などを行ってきた。平成26年度も前年度に引き続き本プロジェクトは“産官学民金”それぞれの立場を活かした連携を行うことで本格的な地域貢献活動を展開した。具体的な活動は以下の4つである。
1)茨城県北ジオパークのプロモーションビデオ(PV)作成
 プロカメラマンの山本直洋氏、筑波銀行、各市町村と連携し、地上からの撮影とエンジン付きパラグライダーでの空撮を行い、茨城県北ジオパークのPVを作成した。空撮の映像を入れることで、地質学的特徴を取り入れて県北地域の魅力を紹介することができた。完成したPVは筑波銀行各支店、サテライト、イベントで放映する予定である。
2)茨城県北ジオパークの公式商品「ジオどら」開発
 亀印製菓(株)、(株)カスミ、(株)セイブ、デザイナーの甲高美徳氏、茨城県北ジオパーク商品開発ワーキンググループと連携して、茨城県北ジオパークの公式商品「ジオどら」を開発した。この取り組みは各種メディアに取り上げられ、ジオパークの認知度向上に貢献した。商品開発を通して産学民の繋がりが確立され、今後のジオパーク関連商品開発への大きな足掛かりを作ることができた。
3)茨城県北ジオパークサミット開催
 サミットでは「ジオツアー」をテーマに、茨城県北ジオパーク地元ガイド(インタープリター)、自治体職員、筑波銀行、地域住民の総勢約40名で討論を行った。参加者それぞれの立場で情報共有をしたことで連携が強化され、茨城県北ジオパークの活性化に貢献できた。
4)新たなマップ作成
 常陸太田市市街地~阿武隈山地(真弓山)周辺を対象とした新たなマップを作成した。本プロジェクトは地質情報の提供と監修を行った。地元ガイド(インタープリター)は動植物や歴史文化の情報を提供した。完成したマップの印刷については、常陸太田市が来年度の予算に印刷費を組み込んでいる。
 日本地質学会学術大会やサイエンスアゴラといった各種イベントにも参加し、本プロジェクト・茨城県北ジオパークのPR活動を行った。茨城県北ジオパークの認知度向上と集客効果を高めることができた。