16:45 〜 17:00
[MGI37-06] 世界データシステム(ICSU-WDS)における地球惑星科学データに向けた取り組み
キーワード:世界データシステム(WDS), 太陽地球系物理学委員会(SCOSTEP), 科学データ, 品質管理, 国際共有, 長期保全
ICSUのデータ関連組織であるWorld Data System (ICSU-WDS)は、国際地球観測年(IGY、1957-58年)を契機として設置された世界データセンター(World Data Center, WDC)を前身の一つとしている。WDSに加入しているデータセンター等のメンバーは、現時点で約90ヶ所に達しているが、旧WDCを含む1/3強のメンバーが地球惑星科学に関連したデータを扱っている。このように地球惑星系科学分野はWDSにおいて最大のグループとなっているが、WDSで進められているデータ利用システム(メタデータを主体とする)に関する議論は、分野特定型の色彩が強い海洋データネットワークをベースにして行われており、本質的に分野横断型のデータ解析が必須の地球惑星系分野の寄与を、今後拡大して行くことが望まれる。そこで日本学術会議WDS小委員会を中心として、SCOSTEP (Scientific Committee on Solar-Terrestrial Physics) とWDSの合同研究会 “Global Data Systems for the Study of Solar-Terrestrial Variability” が企画され、2015年9月28-30日に情報通信研究機構において開催されることとなった。我が国の地球惑星科学分野における大規模データ処理や数値シミュレーション技術を含むインフォマティックスとその国際標準・モデリングに向けた活動は、データに基づく科学研究の推進というWDSの目標の実現に向けた先駆的な取組みであり、この研究会は我が国の活動に対する国際的な認識を得る機会として、大いに期待される。詳細は以下にある。
http://isds.nict.go.jp/scostep-wds.2015.org/
http://isds.nict.go.jp/scostep-wds.2015.org/