日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

インターナショナルセッション(口頭発表)

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS02] Ultra-high precision mesoscale weather prediction by high performance computing

2015年5月26日(火) 14:15 〜 16:00 201B (2F)

コンビーナ:*斉藤 和雄(気象研究所予報研究部)、瀬古 弘(気象研究所)、露木 義(気象庁気象研究所)、木村 富士男(海洋研究開発機構)、座長:斉藤 和雄(気象研究所予報研究部)、瀬古 弘(気象研究所)

15:00 〜 15:15

[AAS02-05] アンサンブル予報の複数シナリオを用いた豪雨の発生要因の抽出

*瀬古 弘1国井 勝1 (1.気象研究所)

キーワード:集中豪雨, アンサンブル予報

計算機の発達により、アンサンブル予報のメンバー数がますます多くなると予想されることから、多くの予報から有効な情報を抽出する方法を開発する必要がある。例えば、アンサンブル予報で得られた豪雨を再現したメンバーと再現できなかったメンバーを比較することにより、豪雨の要因を調べることができる。ここでは、2012年に熊本県や福岡県に災害をもたらした九州北部豪雨のアンサンブル予報を用いて、豪雨の発生要因を調べた結果を報告する。降水量と発生要因と考えられる下層の水蒸気量や風速との相関係数を調べると、降水量と相関が良い水蒸気の領域は、時間を遡って追跡することが難しく、擾乱ともに移動する南風の方がより長く追跡できることがわかった。この事例では、南風の風速の方が豪雨の発生要因として、より有効な指標であると言える。

謝辞
本研究の一部は、HPCI戦略プログラムの支援を受けました。ここに記して感謝いたします。