日本地球惑星科学連合2015年大会

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[O-01] ジオパークへ行こう

2015年5月24日(日) 18:15 〜 19:30 コンベンションホール (2F)

コンビーナ:*渡辺 真人(産業技術総合研究所地質情報研究部門)

18:15 〜 19:30

[O01-P43] 伊豆半島ジオパーク中央拠点施設(仮称)のコンセプト

*山口 明1 (1.伊豆半島ジオパーク推進協議会)

キーワード:ジオパーク, 拠点施設

この発表では現在計画中の伊豆半島ジオパーク中央拠点施設について述べます。
 伊豆半島ジオパークは15市町から構成され、総面積1585k㎡の中に313ヵ所のジオポイントが設定されている。
このような広大な面積、多くのジオポイントを有する伊豆半島には、年間約4000万人の観光客が訪れ、流入口も複数あることから、こうした地域を効率的に訪れ、多くのジオサイトの情報を効果的に宣伝するためには、いくつかのビジターセンターを設置し、これらを強力なネットワークで結ぶ必要がある。
中央拠点は、伊豆半島のみならず国内や世界のジオパークに関する情報収集を行い、各ビジターセンターへ情報発信と学術的な研究成果を提供するハブ的な機能を有するとともに、各ビジターセンターから地域の情報を収集する機能も有する。
また、そこに設置される展示室では来館者が楽しみながらジオストーリーを体感できることを目的とし、科学者が研究を進める中で新たな発見やそこに至るプロセスを発信することにより、来館者が現在の地質、地形から伊豆半島のジオストーリーを体感でき、自らが伊豆半島の成立ちや歴史をひも解くことができる展示内容とする。
このような状況下、伊豆半島誕生に関係する地質遺産を保全、研究し、大地のストーリーを教育に活かし、地域振興に資するためには、地域の行政機関や関係団体のみの活動では不十分であり、地域住民や観光客にも理解を促す必要がある。
本施設の設計、整備を進めるにあたり、伊豆半島ジオパーク推進協議会を構成する15市町の担当職員による中央拠点施設作業部会が設置され、設計コンセプトについて検討を進めるとともに、ジオガイドやビジターセンター職員、地域住民によるワークショップを開催し、広く意見を求めた。
また、本施設には研究員が常駐し、展示室をはじめ、子どもライブラリー、事務局、ガイドの拠点が設置されるとともに、学術研究部門のサテライトとして廃校になった旧湯ヶ島小学校と、その近隣にある静岡大学天城フィールドセミナーハウスと連携し研究活動の充実、内外の研究者の支援を行う計画である。