[S-EM33] 電気伝導度・地殻活動電磁気学

[SEM33-12] いわき観測点における地磁気観測用HTS-SQUID磁力計の比較評価

*香取 勇太¹、大久保 寛¹、波頭 経裕²、塚本 晃²、田辺 圭一²、大西 信人³、古川 克³、磯上 慎二⁴、竹内 伸直⁵ (1.首都大学東京、2.国際超電導産業技術研究センター、3.テラテクニカ、4.福島工業高等専門学校、5.東北大学大学院理学研究科地震・噴火予知研究観測センター)

キーワード：HTS-SQUID磁力計, 地磁気観測, 地震ピエゾ磁気効果

本発表では，福島県いわき市において稼働している2機のHTS-SQUID磁力計を用いた高感度地磁気観測システムの比較評価を行った結果を報告する．
地震発生時における断層運動による震源付近の圧力変化が要因であるピエゾ磁気効果による磁場変化は非常に微小な信号であると考えられる。この信号を明確に観測し，検出するためには屋外での高感度磁力計による連続観測を行う必要がある．
本研究グループでは2012年3月よりHTS-SQUID磁力計を用いた観測を実施している．本発表では，いわき観測点において同時観測された2機のHTS-SQUID磁力計とさらに，フラックスゲート磁力計の信号と比較解析し，新たに導入したHTS-SQUID磁力計（2号機）の野外観測時における性能の評価結果を報告し，超高感度地磁気観測の可能性を示す．