18:15 〜 19:30
[MIS25-P19] 大規模水理実験による津波堆積物の再現
キーワード:津波堆積物, 水理実験
東北地方太平洋沖地震の発生後,古津波堆積物を含む津波堆積物の研究が盛んに行われている.現地調査により,地層中から古津波堆積物と考えられるイベント堆積物の発見が相次いであるが,工学的に最重要である津波の水位上昇量を推定する方法は研究途上にある.
堆積物から水理量を推定するには,堆積物がどのように運搬され,堆積し,保存されるのかを理解する必要がある.本研究では,電力中央研究所の大型造波水路(長さ200m,幅3.4m,深さ6m,ストローク2.2m)を用いて,津波堆積物を再現し,水理学的条件と結果として生じる堆積物学的特徴の関係を明らかにすることを目的としている.本大型設備を用いる事で,模型上の汀線近傍では最大流速2~3m/s(最大水深約35cm)の流れを生じさせることが可能であるため,移動床の材料を縮小させる必要がない.つまり,実際の砂を用いる事が可能であり,堆積物についても良好な再現が期待される.発表では,実験の結果について速報を行う予定である.
堆積物から水理量を推定するには,堆積物がどのように運搬され,堆積し,保存されるのかを理解する必要がある.本研究では,電力中央研究所の大型造波水路(長さ200m,幅3.4m,深さ6m,ストローク2.2m)を用いて,津波堆積物を再現し,水理学的条件と結果として生じる堆積物学的特徴の関係を明らかにすることを目的としている.本大型設備を用いる事で,模型上の汀線近傍では最大流速2~3m/s(最大水深約35cm)の流れを生じさせることが可能であるため,移動床の材料を縮小させる必要がない.つまり,実際の砂を用いる事が可能であり,堆積物についても良好な再現が期待される.発表では,実験の結果について速報を行う予定である.