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[SGL40-P03] 砕屑性ジルコン年代分布による日本列島ジュラ~白亜系の後背地解析
キーワード:砕屑性ジルコン, ウラン-鉛年代, 東アジア, ジュラ紀, 白亜紀, テクトニクス
日本列島及びモンゴルの先ジュラ系については,砕屑性ジルコン年代分布が幾つかのパターンに分類され,後背地・テクトニクス場の変遷を比較的容易に推定できる.日本の飛騨外縁帯,蓮華帯,秋吉帯,周防帯,超丹波~丹波帯,及び北部秩父帯とモンゴル中北部では,概ね①中~新原生代にピークをもつ多峰型→②単峰型→③中~新原生代のピークをもたない二峰型という時代を追った変化が認められた.ただし,①または③を欠く地帯があり,①→②,②→③の変遷時期は,地帯毎に異なる.Okawa et al. (2013 Mem. FPDM),高地ほか(2015 JpGU),及び上田ほか(2015 JpGU)は,この変遷を,①ゴンドワナ縁辺→リフティング→②海洋性島弧→衝突→③パンゲア北東部縁辺というプレート運動を示すものと解釈した.
パンゲア~ローレイジア北東縁は,三畳紀以降火成活動が活発化し,大局的には単一の構造区となるため,砕屑性ジルコン年代分布による後背地解析が難しくなる.しかし,現アジア東縁の火成岩のジルコンU-Pb年代分布図を作成することで,年代分布のある程度の地域性が明らかとなってきた.一方,ジルコン年代分布を用いた簡易検定を通して,年代分布に基づく地質単元の分類が可能である.現在行っている簡易検定は,各試料のジルコン年代分布を,年代区分毎のジルコン存在比(%)を成分とした多次元空間の一点として表現し,点の間の距離で類縁性を測るものである.簡易検定で分類された各グループのジルコン年代分布の特徴と,アジア東縁の火成岩の年代分布図を照らし合わせることで,各グループの後背地をある程度推定できる.また,地帯毎・層序毎の後背地変化から,地質体の相対的変位を見積もることもできる.
要旨作成時における研究結果の一部は,池田(2015 JpGU)で紹介した.ポスター発表では,詳細を紹介・議論する予定である.
パンゲア~ローレイジア北東縁は,三畳紀以降火成活動が活発化し,大局的には単一の構造区となるため,砕屑性ジルコン年代分布による後背地解析が難しくなる.しかし,現アジア東縁の火成岩のジルコンU-Pb年代分布図を作成することで,年代分布のある程度の地域性が明らかとなってきた.一方,ジルコン年代分布を用いた簡易検定を通して,年代分布に基づく地質単元の分類が可能である.現在行っている簡易検定は,各試料のジルコン年代分布を,年代区分毎のジルコン存在比(%)を成分とした多次元空間の一点として表現し,点の間の距離で類縁性を測るものである.簡易検定で分類された各グループのジルコン年代分布の特徴と,アジア東縁の火成岩の年代分布図を照らし合わせることで,各グループの後背地をある程度推定できる.また,地帯毎・層序毎の後背地変化から,地質体の相対的変位を見積もることもできる.
要旨作成時における研究結果の一部は,池田(2015 JpGU)で紹介した.ポスター発表では,詳細を紹介・議論する予定である.