日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 U (ユニオン) » ユニオン

[U-04] 地球惑星生命フロンティア開拓

2015年5月27日(水) 14:15 〜 16:00 201A (2F)

コンビーナ:*鈴木 庸平(東京大学大学院理学系研究科)、村上 隆(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、鈴木 正哉(産業技術総合研究所 地質調査総合センター)、横山 正(大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻)、福士 圭介(金沢大学環日本海域環境研究センター)、光延 聖(静岡県立大学環境科学研究所)、座長:横山 正(大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻)、村上 隆(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)

15:15 〜 15:45

[U04-10] 福島の放射能土壌汚染の顕微解析

*向井 広樹1甕 聡子1小暮 敏博1 (1.東京大学大学院理学系研究科)

キーワード:福島原発事故, 汚染土壌, 放射性セシウム, 電子顕微鏡

2011年の福島第一原子力発電所における事故以来,放出された放射性物質,特に放射性セシウムの環境中での挙動について知ることが求められてきた.しかし,実際の汚染土壌における放射性セシウムの濃度は,問題となるような強い放射線量の土壌中でも極微量でしかなく、化学的に識別することは不可能に近い.昨年,我々は微細加工を施したイメージングプレート(IP)を用いたオートラジオグラフィにより実土壌中の放射性セシウムを吸着・固定した微粒子を特定することに成功し,電子顕微鏡を中心とした手法によりその物質を明らかにした (Mukai et al., 2014).さらにこれらの微粒子中でセシウムがどのように存在しているかについて研究を行っている.本発表ではこれらの成果について話をする予定である.