日本地球惑星科学連合2016年大会

セッション情報

インターナショナルセッション(口頭発表)

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気水圏科学複合領域・一般

[A-CG09] Development and application of land and ocean biogeochemistry components of Earth system models

2016年5月23日(月) 15:30 〜 17:00 102 (1F)

コンビーナ:*河宮 未知生(海洋研究開発機構)、立入 郁(海洋研究開発機構)、羽島 知洋(独立行政法人 海洋研究開発機構)、アローラ ビベック(カナダ気候モデル解析センター)、座長:Arora Vivek(Canadian Centre for Climate Modelling and Analysis, Environment and Climate Change Canada)

地球規模の環境変化を包括的に予測するうえで、炭素やその他の栄養塩の循環、大気中の化学物質の振る舞いなど生物地球化学的過程を組み込んだ地球システムモデル(ESM)の開発とその活用が重要視されている。実際、気候変化予測のための国際研究プロジェクト「第6期結合モデル相互比較計画」(CMIP6)に参加するモデル相互比較計画(MIP)のうち、炭素循環に着目した「気候-炭素循環結合モデル比較計画」(C4MIP)をはじめとしたいくつかのMIPでESMを用いた実験を各国の研究機関が協力して行うことが計画されている。これにより、全球規模の炭素循環と栄養塩類の動態、海陸の生態系の変化について多くの科学的知見が得られることが期待されている。本セッションでは、ESMや、それに組み込み得る要素モデルの開発と検証、およびそれらによって得られた知見について議論を交わすことを目的とする。そうした議論を基に、C4MIP等で進む生物地球化学的過程を含んだ環境変化予測研究の方向性についての検討にもつながることを期待している。