日本地球惑星科学連合2016年大会

セッション情報

口頭発表

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[O-05] 地球科学界と原子力発電の関係 ー浜岡原発を題材としてー

2016年5月22日(日) 09:00 〜 10:30 コンベンションホールB (2F)

コンビーナ:*金嶋 聰(九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門)、橋本 学(京都大学防災研究所)、鷺谷 威(名古屋大学減災連携研究センター)、川勝 均(東京大学地震研究所)、末次 大輔(海洋研究開発機構 地球内部変動研究センター)、座長:末次 大輔(海洋研究開発機構 地球内部変動研究センター)、橋本 学(京都大学防災研究所)

日本における原子力発電所の在り方について,地球科学的見地からの議論を行う場をオープンにかつ継続的に設けることは,地球科学と社会とのかかわりを考える上で必要な作業であると考え,2013年よりセッションを開催している.昨年のセッション「日本の原子力発電と地球科学:地震・火山科学の限界を踏まえて」において,コミュニティー内にとどまって議論するのではなく「公共空間」での議論の必要性が認識された.今回はそれをふまえて,パブリックセッションで議論する。
静岡県の浜岡原子力発電所は巨大地震の想定震源域直上に位置し、地震・津波の想定に基づく様々な対策が取られている。この様な事情から同原発は原子力発電と自然災害および地球科学の関係を象徴する存在と考えられる。本セッションでは対象を浜岡原発に絞り、同原発に関する最新の地球科学的研究成果の検討を軸に、同原発と地球科学界との関連の歴史的総括及び今後のあるべき関係、といったトランスサイエンス的な話題も取り入れて議論する。