日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CC 雪氷学・寒冷環境

[A-CC21] アイスコアと古環境変動

2016年5月25日(水) 10:45 〜 12:15 102 (1F)

コンビーナ:*川村 賢二(情報・システム研究機構 国立極地研究所)、竹内 望(千葉大学)、阿部 彩子(東京大学大気海洋研究所)、大藪 幾美(情報・システム研究機構 国立極地研究所)、座長:川村 賢二(情報・システム研究機構 国立極地研究所)、大藪 幾美(情報・システム研究機構 国立極地研究所)

11:15 〜 11:30

[ACC21-09] ドームふじアイスコアの10Be分析による単年宇宙線イベントの調査

*三宅 芙沙1増田 公明1堀内 一穂2本山 秀明3松崎 浩之4望月 優子5高橋 和也5中井 陽一5 (1.名古屋大学宇宙地球環境研究所、2.弘前大学理工学部、3.国立極地研、4.東京大学総合研究博物館MALT、5.理研)

キーワード:宇宙線生成核種、単年宇宙線イベント

14Cや10Beなどは、地球外からの宇宙線によって大気中で生成される(宇宙線生成核種)。14Cは樹木年輪へ、10Beは氷床コアへ蓄積されるため、14Cや10Beの濃度を調べることで過去の宇宙線強度を知ることができる。
年輪中14Cの単年測定によって発見された宇宙線イベント(775年、993年or994年)は、南極・グリーンランドのアイスコア中10Be単年測定によってその存在が確認されている。我々は南極ドームふじアイスコアを用いた単年10Be分析を行い、宇宙線イベントの検出を行った。本稿では、10Be測定結果の詳細や、14Cと比較した議論を行う。