[A-HW16] 流域生態系の水及び物質の輸送と循環－源流域から沿岸域まで－

[AHW16-03] 日本全国の土砂生産強度と砂浜の現状との関係

*有働 恵子¹、武田 百合子¹、森田 興輝¹、横尾 善之² (1.東北大学災害科学国際研究所、2.福島大学共生システム学類)

キーワード：降水強度、土砂輸送、砂浜侵食

砂浜は荒天時に波のエネルギーを減衰する防災機能を有すると同時に，豊かな生態系を育み，人々のリクリエーションや憩いの場を提供するなどの環境・利用機能を持ち合わせた貴重な空間である．しかし，戦後，国土保全のための整備が急速に進められ，これに伴う流砂系の遮断により，全国各地で砂浜が急速に侵食された．本研究では，全国の土砂生産強度分布を海岸の沿岸区分別の流域にわけ，これと1950年頃から1990年頃にかけての沿岸区分別の砂浜幅の変化を比較することで，山地から河川，そして海岸までの土砂輸送に起因する土砂生産強度と砂浜幅変化との関係に関する現状分析を行う．