日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW19] 都市域の水環境と地質

2016年5月25日(水) 13:45 〜 15:15 202 (2F)

コンビーナ:*林 武司(秋田大学教育文化学部)、鈴木 弘明(日本工営株式会社 中央研究所 総合技術開発部)、西田 継(山梨大学大学院総合研究部国際流域環境研究センター)、浅田 素之(清水建設株式会社)、滝沢 智(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻)、安原 正也(立正大学地球環境科学部)、座長:安原 正也(立正大学地球環境科学部)、滝沢 智(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻)、西田 継(山梨大学大学院総合研究部国際流域環境研究センター)

14:45 〜 15:00

[AHW19-05] 地下水流動解析におけるV&Vへの対応

登坂 博行2、*白石 知成1 (1.清水建設(株)技術研究所 エネルギー技術センター 地層処分グループ、2.東京大学 工学系研究科 システム創成学専攻)

キーワード:地下水流動解析、検証、妥当性の確認

近年、ISO9001シリーズにおける品質保証に対して、数値シミュレーションの品質保証をサポートするV&V(Verification and Validation:検証と妥当性の確認)がさまざまなシミュレーション分野で注目されている。地下水流動解析に着目すると、従来は地下水解析に対する妥当性の議論はあまりなされなかった。しかし、放射性廃棄物処分の分野において、安全評価のために必要な地下水流動解析に対する数値解析モデル作成から妥当性確認までの一連の流れが土木学会から示された。関連した研究では、従来から用いられている水位、水圧、流量データのみでなく、地下水の化学特性の1つである地下水年代を妥当性確認のための検証データとして用いた例も見られる。不均質性や不確実性の評価方法に関しても研究されている。一方、2014年に「水循環基本法」が施行された。地下水流動が影響因子となる地下施設設計や安全評価に対して、今後さらに地下水流動解析の必要性が高まることが予測される。加えて地下水解析の妥当性、不確実性に対する評価が重要な社会ニーズとなる可能性が高い。 このような背景を受け、公益社団法人日本地下水学会では、2015年度から調査・研究委員会内での研究グループとして、「地下水解析におけるV&V対応の課題抽出研究グループ(以下、「本研究G」と称す)」が立ち上がり、今後学会活動として取り組むべき課題の抽出が行われ、当面の対応としては解析コード検証に有効となる具体的な例題集の作成を目指すことを目的とし、地下水解析コードの検証のための理論解や実験データの収集を行うこととなった。2016年度からは「地下水流動解析コード検証事例作成のための調査・研究グループ」として継続した活動を行い、コード検証事例集の出版、講習会の開催を目標としている。