日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW19] 都市域の水環境と地質

2016年5月25日(水) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 6ホール)

コンビーナ:*林 武司(秋田大学教育文化学部)、鈴木 弘明(日本工営株式会社 中央研究所 総合技術開発部)、西田 継(山梨大学大学院総合研究部国際流域環境研究センター)、浅田 素之(清水建設株式会社)、滝沢 智(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻)、安原 正也(立正大学地球環境科学部)

17:15 〜 18:30

[AHW19-P04] 千葉県銚子地域の地下水環境に関する研究 (1)

*稲葉 拓磨1手束 聡子1 (1.千葉科学大学)

キーワード:地下水、硝酸態窒素、水質調査

農業や畜産が盛んな地域における硝酸態窒素の地下水汚染問題が世界各国で深刻な問題となっている。千葉県銚子周辺も農業が盛んであるため、硝酸性窒素による地下水の汚染が問題となっている。本研究は、畑作が盛んな銚子市の地下水における硝酸態窒素汚染の状況を把握することを目的に、銚子市内の5ヶ所の井戸および4ヶ所の湧水において2014年6月から2015年12月に水質調査を行なった。畑地が広がる台地下の3ヶ所の湧水の硝酸態窒素は地下水基準10 mg·L-1を超える値(最大で30 mg·L-1)を示した。一方、利根川沿いの低地に広がる銚子市街地の井戸水の硝酸態窒素は4 mg·L-1以下であった。市街地の井戸は硝酸態窒素の流入源と考えられる畑地から離れているため、低い値を示したと推察する。この結果は、一部の湧水が畑地からの浸透水に含まれる硝酸態窒素の影響を受けている可能性を示唆した。