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[AOS14-06] アルゴフロートで観測された海洋上層 1000 m の渦輸送
キーワード:渦、パラメタリゼーション
海洋の運動エネルギーの大半を説明するメソスケール渦は乱流混合に重要な役割を果たしている。ひとつの大きな役割は渦による水平輸送である。定量的な渦輸送の観測のためには海洋中層における速度場と成層データの高密度な観測が必要であり、これまではもっぱら数値シミュレーションにより推定されていた。コミュニティの不断の努力により近年密度を増加させてきたアルゴフロートのデータを用いて、海洋上層の渦輸送を直接観測した結果を報告する。McDougall and McIntosh (2001) による定式化を用いた。渦輸送は北半球では西岸境界、南半球では中緯度インド洋と南極環海流に沿って活発である。局所的には傾圧不安定では説明出来ない密度勾配と同方向の輸送が見られここでは厚さ拡散係数が負である、などの渦活動の全球海洋の分布が分かる。