日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 B (地球生命科学) » B-CG 地球生命科学複合領域・一般

[B-CG09] 生命-水-鉱物-大気相互作用

2016年5月23日(月) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 6ホール)

コンビーナ:*中村 謙太郎(東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻)、大竹 翼(北海道大学大学院工学研究院 環境循環システム部門)、鈴木 庸平(東京大学大学院理学系研究科)、高井 研(海洋研究開発機構極限環境生物圏研究センター)、上野 雄一郎(東京工業大学大学院地球惑星科学専攻)、長沼 毅(広島大学大学院生物圏科学研究科)、掛川 武(東北大学大学院理学研究科地学専攻)、横山 正(大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻)、白石 史人(広島大学大学院理学研究科地球惑星システム学専攻)

17:15 〜 18:30

[BCG09-P06] 南モンゴルの塩湖におけるヒ素とウランの固液分配挙動

*今井 英吾1Gankhurel BAASANSUREN2Tumur SUGARJARGAL2福士 圭介3勝田 長貴4DAVAASUREN Davaadorj2長谷部 徳子3田中 幸哉5柏谷 健二3 (1.金沢大学理工学域自然システム学類、2.モンゴル国立大学地理学科、3.金沢大学環日本海域環境研究センター、4.岐阜大学教育学部、5.慶熙大学校理科大学地理学科)

キーワード:塩湖、モンゴル、ヒ素、ウラン

近年塩湖環境における有害化学種に関連した健康被害が問題となっている(Barber et al. 2009)。塩湖では水分の蒸発に伴い溶存成分の濃縮が生じ、高濃度の有害化学種を含む湖水や塩の沈殿物が生成する。
塩湖における化学堆積物と湖水間の微量有害元素の分配は、塩湖環境における有害元素の蓄積過程や移動性の理解にとって必須であると考えられるが、これまであまり検討されていない。本研究はモンゴル南部の塩湖(オルゴイ湖、ブンツァガーン湖、オログ湖)を対象とし、湖水、懸濁粒子、堆積物の詳細な化学的・鉱物学的な分析から、塩湖環境における有害微量元素(特にヒ素とウラン)の固液分配挙動に関する知見を得ることを目的とした。
Barber, L.M., Peterson, R.K.D., Montagne, C., Inskeep, W.P., Schleier III, J.J. (2009) A dietary risk assessment for indigenous consumption of natural salt deposits in the Darhad Valley, northern Mongolia. Human and Ecological Risk Assessment, 15 (5), pp. 907-922.