09:00 〜 09:15
[G03-01] 日本地質学会関東支部主催サイエンスカフェの実施報告
キーワード:サイエンスカフェ、地球科学、アウトリーチ
2004年に国内で初めて実施されてから,これまで数多くのサイエンスカフェが日本各地で開催され,日本型のサイエンスカフェとして定着してきた(渡辺2012).開催が少なかった地球科学に関するテーマを扱ったサイエンスカフェも,最近ではほぼ毎月行われている.
日本型サイエンスカフェと一般的な講演会との違いは,イベントの敷居を下げて話に参加させやすくする,いわゆる双方向性を重視した工夫をしていることに加えて,テーマの啓蒙的効果を狙っていることが挙げられる.具体的には,最初から専門的な用語を極力避ける,ゲストの話しの途中でも質問を受け付ける,参加者とゲストの間を取り持つファシリテータを置くことが挙げられる.こうした特徴から,サイエンスカフェは最先端科学を扱った話題におけるいわゆる0 to 1の役割を担う場として,また新しい成果の一般向け公表の場や科学者自身の社会との交流の場として,そして最近ではアクティブラーニングの場としても利用されてきている.
こうした背景をもとに2015年10月,日本地質学会関東支部が主催となり,国立科学博物館SCA(サイエンスコミュニケータ・アソシエーション)が後援となって下高井戸において,都市災害(特に火山)をテーマに主に30~40代の世代を対象としたサイエンスカフェを開催した.参加者は28人(定員30人)であった.首都圏での開催ということで,予め話題を絞り,アクセスの良い開催場所の選定も功を奏し,概ね好評であった.
本サイエンスカフェの開催より,学会が主体となりアウトリーチイベントとしてサイエンスカフェを行うことで,研究者にとっても参加しやすく,実績として残りやすいイベントとなり,ファシリテーションを実践的に学んだファシリテータの協力があれば,トップダウン式講演会になりがちなサイエンスカフェの質も保つことができると考えられた.今後継続してサイエンスカフェを行って行くことで,参加者にとっての生涯学習イベントとしても貢献していけるものと考えられる.
日本型サイエンスカフェと一般的な講演会との違いは,イベントの敷居を下げて話に参加させやすくする,いわゆる双方向性を重視した工夫をしていることに加えて,テーマの啓蒙的効果を狙っていることが挙げられる.具体的には,最初から専門的な用語を極力避ける,ゲストの話しの途中でも質問を受け付ける,参加者とゲストの間を取り持つファシリテータを置くことが挙げられる.こうした特徴から,サイエンスカフェは最先端科学を扱った話題におけるいわゆる0 to 1の役割を担う場として,また新しい成果の一般向け公表の場や科学者自身の社会との交流の場として,そして最近ではアクティブラーニングの場としても利用されてきている.
こうした背景をもとに2015年10月,日本地質学会関東支部が主催となり,国立科学博物館SCA(サイエンスコミュニケータ・アソシエーション)が後援となって下高井戸において,都市災害(特に火山)をテーマに主に30~40代の世代を対象としたサイエンスカフェを開催した.参加者は28人(定員30人)であった.首都圏での開催ということで,予め話題を絞り,アクセスの良い開催場所の選定も功を奏し,概ね好評であった.
本サイエンスカフェの開催より,学会が主体となりアウトリーチイベントとしてサイエンスカフェを行うことで,研究者にとっても参加しやすく,実績として残りやすいイベントとなり,ファシリテーションを実践的に学んだファシリテータの協力があれば,トップダウン式講演会になりがちなサイエンスカフェの質も保つことができると考えられた.今後継続してサイエンスカフェを行って行くことで,参加者にとっての生涯学習イベントとしても貢献していけるものと考えられる.