日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-03] 地球惑星科学のアウトリーチ

2016年5月22日(日) 10:45 〜 12:15 101A (1F)

コンビーナ:*植木 岳雪(千葉科学大学危機管理学部)、長谷川 直子(お茶の水女子大学)、大木 聖子(慶應義塾大学 環境情報学部)、座長:長谷川 直子(お茶の水女子大学)

11:15 〜 11:30

[G03-09] サイエンティフィック・イラストレーションと地球科学 —サイエンスをビジュアルで表現する重要性—

*笹岡 美穂1,2 (1.株式会社SASAMI-GEO-SCIENCE、2.高知大学)

キーワード:サイエンティフィック・イラストレーション、地球科学、認知普及

サイエンティフィック・イラストレーション(SI)とは,古くは「博物画」に始まり,最近では科学イラストやサイエンスアートなどと呼ばれる.日本では19世紀に薬草学や植物学で多くの博物画が描かれ,「科学的な正確性」をもった図解と解釈できる.科学の専門知識や科学的観察眼を持った描き手と,研究者とが恊働して作製するSIは,一般芸術とは異なる評価基準がある.
近年,日本の科学者が世界で活躍する場面が増えているのは明らかである.世界的に評価された研究を社会に分かりやすく公表する事は研究者の重要な役割であり,研究内容のビジュアリゼーションが大きな役割を果たすと考える.しかし,現在の日本ではSIの重要性に対する評価や認知度は低い.特に地球科学専門のSIは国内外でもほとんどいないようである.
そこで,私はSI(特に地球科学分野専門)として,海外との比較と日本の現状をふまえながら日本での認知普及活動を提案したいと考える.