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[G03-P08] 中川低地の埋没谷アナログ模型
キーワード:アウトリーチ、地質学、普及教育
関東平野の地震防災とその普及活動を目的に,田邉ほか(2008)の東京低地北部から中川低地にかけた沖積層の基盤地形に基づいて,5万分の1の縮尺(深度方向は50倍に強調)の埋没谷のアナログ模型を製作した.模型の製作は,まず厚さ5mmのスチロール板に深さ5mごとのコンター線を写し取り,スチロールカッターでくり抜いた後に重ねて貼り付け,段差をカッターで取り除いたあと紙ヤスリで整形した.つづいて,5mごとにアクリル絵の具で塗色し,地表面(海抜0m)は5万分の1の地形図を貼り付けた.さらに,海岸線や河川,活断層や主要な地名等を裏側に描いたアクリル透明板を重ねた.模型を見ると,中川(旧利根川)や荒川による埋没谷や,綾瀬川に沿う直線状の埋没谷が明瞭である.これら低地の地下の埋没谷によって,短周期の地震動が局所的に増幅されると考えられる.