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[HCG27-03] 臨床火山防災学の試み
キーワード:火山防災、臨床環境学、トランスディシプリナリ
地球科学が社会との接点を持つ分野の最大のものは防災であり、その一つとして火山防災がある。2014年の御嶽山の噴火を通して、様々な行政組織が火山防災に貢献しているものの、全体を俯瞰して、地域関係者が主導的に、連携して火山防災を企画実施する体制が不十分であることがわかった。この問題を解決するために、行政機関と自然科学/政策研究者の協働で実施されている、中部地方の3火山を対象とした文部科学省の地域防災対策支援研究プロジェクト(臨床火山防災学)を紹介する。本プロジェクトは、大学がトランスディシプリナリな(社会連携型の)研究を制度的に行っている臨床環境学の試みを火山防災の分野で実施しているものである。本発表では臨床環境学についても触れたい。