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[HCG27-06] 地域の水資源管理におけるコミュニティとの共創ーインドネシア及びトルコの事例から
キーワード:ステークホルダーとの協働、地域の水資源管理、社会学習
近年、環境意識の高まりの中でその重要性が指摘されてきた統合的水資源管理であるが、その具体的な適用には多くの課題が存在する。本研究では、統合的水資源管理の社会実装、すなわち「地域レベルでの水管理のデザイン」について、現時点ではもっとも水消費の大きく、利水者主体の水管理が行われている農業用水を中心に、近代的な水利システムの導入時期や経済成長の段階、農業へのインセンティブなどの社会的な状況の異なるいくつかの地域で、ステークホルダーとの協働により望ましい水管理の在り方を明らかにする。トルコ、インドネシア(バリ、スラウェシ)における科学と社会との協働実践の事例を通して、水資源(水利システムを含む)の変動や社会の変容に対してフレキシブルな水管理システムのために必要な「共通する(=不可欠な)要素」、たとえば水配分や情報の透明性(公平性)や関係者の参加意欲(もしくは義務感)、は何か、それをどのように実現するかを議論する。