日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG27] 環境問題の現場におけるScientistsとStakeholdersとの協働

2016年5月22日(日) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 6ホール)

コンビーナ:*近藤 昭彦(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)、木本 浩一(摂南大学・外国語学部)、手代木 功基(総合地球環境学研究所)

17:15 〜 18:30

[HCG27-P03] Stakeholders「と」Scientistsにおける「か」の問題-科学の立ち位置とエクセレンス-

*木本 浩一1 (1.摂南大学・外国語学部)

キーワード:科学者、現場、ステークホルダー

近代以降、科学はその対象と方法を厳格化し、それぞれの学としての体系性を確立してきた。その体系性は教育課程にまで至り、現在では、科学全体を俯瞰できる地点は存在しない、もしくはできない、ということは、研究者間では暗黙の了解であるように思える。しかしながら、その一方で、フューチャー・アース(FE)に顕著に表れているように、分野の融合や学際領域の確立は「科学」における最重要事項であると称揚されている。科学が社会と隔絶したところに存在することを前提として、社会「と」関係を構築する場合、科学の担い手たる「科学者」はどのような立ち位置を保ち、「科学者」はどのような関係を構築できるのであろうか。
本研究では、ステークホルダー論の系譜をたどり、科学史の議論を踏まえた上で、以下の事項について、報告者の経験に基づいて、議論のための材料を提示したい。
1)学問の現状-A.ブルームの議論を手がかりとして-
2)「科学者」との出会い-現場での経験から-
3)科学の専門家と現場の素人